朝と昼の温度が違いすぎて体調管理が大変です．外と室内の温度の調節も細かい配慮が必要です．子どもたちも熱が出たり鼻水が出たりといろいろです．昨年末のインフルエンザに懲りて，卒園式で欠席者が出ないよう各クラスに消毒の噴霧をしています．次亜塩素酸系の薬物で人体には安全度が高く，しかし，コロナやインフルエンザウイルスはかなりしっかり死滅させる薬物です．誰かが咳などでまき散らかしたウイルスはクラス内で徹底的に消毒します．しかし，治療薬ではありませんから，感染者の病気を治すわけではありません．薬物は厚労省指定の電解無塩型次亜塩素酸水といい，水と食塩を電気分解して作られていて，効果は科学的に根拠があるとされています．毎日噴霧すると薬剤代だけで年間34万円が必要となりますが，子どもたちの健康には代えられません．joyひこばえで感染したなどとならないよう力を入れます．
　この季節は園外活動を多く行っています．社会を経験することが目的です．キャナルのモスバーガーで注文してお金を支払う経験，ウエストのうどんで食べる経験，地下鉄で博多駅に行きのビルの上で遊ぶこと，そのほか小さなグループで出かけています．かつて北欧の療育を見学したときは，どんなに寒くて雪が降っていても，子どもたちを連れて街を歩いていました．街を歩くといろいろな刺激やルールと出会います．それが毎日ですからその経験から学習することはたくさんあると思います．今，幼児教育の形がこれまでと大きく変化しようとしています．「教える」という考えから，「自分で考える」になり，関心を持つという経験を中心に支援がなされています．ですからどちらかというと欧米型の幼児教育です．一斉に設定された目標や到達点ではなく，その子の目標と到達点ですから障害児も参加できるのです．つまり，インクルーシブです．
　先日広島大学の先生方に頼まれてゼミを受け持ちました．タイトルは「空はなぜ青い」として13名の若手歯科医師に囲まれて日をまたいで話をしました．なぜそのようなタイトルにしたのかというと，空は青いに決まっているという固定観念が空は青くなければならないとしている考えになっていることに気付いてほしかったからです．障害者は普通でないという観念にとらわれていると，その先の展開はありません．障害があるからできることがあり，それを開発するのが教育，医療，福祉なのです．そんな話に若者たちは喰いついてきました．高齢者の私はちょっと疲れましたが，楽しい夜でした．

　皆さん，自分の名前をヤフーで検索してみませんか．意外な同姓同名者がヒットするかもしれません．私と同姓同名の方が，熊本で養鶏を行っていることがわかりました．かぐや姫というとてもいい卵を作っておられ，会いに行って同じ名前の人間が一緒に語り，写真に納まりました．ウィキペディアの自分の名前に違う業績が出るのが不自然でそれがきっかけになって調べたのが事のいきさつです．同姓同名の人と会うのは不思議な感覚です．「私，○○です」というと向こうも「私，○○」ですと々名前を言うのですから親しみを感じると同時になにかもう一人の自分に出会った感じがします．以来何度もその養鶏所に行き，立派な卵を購入して進物にするのですが，受け取った方々から，緒方は鶏にまで手を出したかとお礼の手紙を頂くのがチョット愉快です．