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年度末

2025-01-27
 1月も今週で終わり,すぐに2月になります.先週末は京都の宇治市からの依頼で講演に行きました.2時間の講演の後,まるでバブル期のような接待に合い,宇治川を見下ろす高級割烹旅館でおいしいお料理を頂きましたが,地方ほどこのような接待の形式が残っているようです.関係者のための食事会なのでしょうが無駄をなくせばいいのにと思いながら,帰りのタクシーの中でため息をついていました.年度末の予算消化に利用されたのかと若干苦々しく思いながらも,話に感動したとかとても役に立ったといわれると来てよかったかなとも思うのです.歳も80歳が見えた今,講演活動はそろそろ終わりと自覚していながら,年を経たからわかったこともあるし,一方でこんな老人の話に頼らなければならないなんてとも考える次第です.いずれにしても,一切の講演活動は今年で終了したいと思います.自慢話ですが,全国で講演していない都道府県はないというのが勝手な勲章です.まあ,バブリーな時代もありましたから.
 世間ではフジテレビの不祥事が話題となり,日銀の金利の引き上げが宣言され,一部の企業の大卒新卒者の初任給が30万円を超えるという報道がなされています.福祉職員の新卒者の初任給はせいぜい22万円(社会福祉法人JOY明日への息吹の場合)ですが,地方の福祉職は10万円台がざらです.給料を上げてやりたくても財源は皆さんの利用料ですから限界があります.利用料は国が決めており,そこはなかなか上がりません.しかも,園に来た日だけしか利用料はいただけない仕組みのため,コロナやインフルエンザで欠席が多いと部屋のエアコンや照明を節約するしかないのです.国は評判がい支援を提供すれば利用者は休まず登園するだろうし考えていますが,本人の病気,家族の病気でも欠席となり,それが流行りの病気となればますます大きな減収となることを理解していないようです.利用費を上げて園の収益を安定させる代わりに,国は「処遇改善費」を手当として支給しています.これがまた,利用者の利用頻度に比例する仕組みですから,欠席が多いと職員の手取りも減るという制度です.国は保育園の保育士の給与を上げると明言して予算を確保していますが,福祉施設の保育士は対象外です.joyひこばえのような施設の保育士は専門性をもって作業量も多く頑張っていますが賃上げの対象外というのですから,保育園保育士協会という政治的な票と結びつく組織があるの無いとはこうも差別されるというゲスの勘繰りです.新卒の初任給30万円はうらやましいことかもしれませんが,私たちは私たちと前を向いて働いています.景気の回復は結構ですが格差の拡大につながる制度や社会の流は政治力で何とかコントロールしてほしいものです.
 三寒四温にはやや早いのですが,不純な天気が続きます.joyひこばえの桜は卒園式に向けてしっかり花芽を蓄えているようです.どんな花を咲かせるか楽しみです.

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