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防犯訓練

2024-09-03
昨日は防犯訓練で博多警察署から警察官二人に来ていただき,いろいろ指導を受けました.まず設定として,たまたま玄関横の小門が開いていてそこから刃物を持った不審者が侵入した.それをひまわりくみから職員室に内線で通報があり,館内放送で全クラスに伝え,クラスは戸の内側から常備の棒で戸が開かないようにし,園長は園庭で不審者氏対峙し,園児は不審者が退散するのを待つというシナリオです.二人の警察官とは入念な打ち合わせをしていましたが,不審者がいるとの内線を受けた者が園長にそれを伝えなかったため園長は「あれ?訓練はどうなったの?」と聞くと,今から館内放送をしますというので,慌てて階下に降りると不審者役の警察官は廊下にいるではありませんか.これは大変なことです.誰かが園庭からの戸を閉め忘れていました.想定外の出来事です.そこで不審者と争うというシナリオはなく,何よりも廊下ではさす股は使えません.そこで不審者に「すみません,園庭でお願いします」と頭を下げ,園庭に出てもらいました.園長は慌ててさす股を持って小門から入り,砂場あたりにいた侵入者(巡査部長)に何か用かと問うと,侵入者は形相を変えて「用のあるけんきったったい」と声を荒げました.園長はサッとさす股を構え,本気モードになり不審者にかかっていきました.さす股は相手につかまれたら何の役にも立ちません.相手につかまれないように振り回しながら時間を稼ぎ応援が来るのを待ちます.園長もそのつもりでしたが,さすがに不審者もその道のプロですからさす股はつかまれてしまい,園長と不審者はさす股をつかんだままの園庭の中央で取っ組み合いになりました.園長は必至でさす股をつかんだまま不審者の足を払い転倒させようとします.77歳頑張れです.不審者の左足を小外刈りのように足をかけ相手をぐらつかせました.相手はよろけたもののそこはお巡りさん,すかさず体を開いて肩透かしの技で園長は園庭にあおむけにゴロン.万事休す.でもさすが園長,両手のさす股をはなはずあおむけになったまま相手の右足に自分の足を絡めて動きを制し,ペンチプレスの要領で上からのしかかる不審者に対応していました.相手は刃物を持っています.このままだと刺されて終わりです.応援が来るまでと時間稼ぎをしていました.なかなか応援が来ません.来るはずの者は事務担当者しかいません.とうとう不審者がい「一旦ここで仕切りましょう」と言ってこの場は終了しました.やれやれです.77歳のおじいさんは歳を忘れて本気で戦いました.背中とおしりは砂だらけです.途中で不審者の股間を蹴り上げようかと考えましたが,あ,訓練訓練と思いとどまりました.それにしても訓練とはいえ不審者のことばのきたないこと.事務は110番していることになっていますがなかなか来ません.園長は殺されかかっているぞと心で叫んでも来ません.少ししてようやくさす股を持ってのこのこ登場したのでプレイ再開です.不審者に対して園長がさす股を構え,今度はつかまれないように振り回しながら不審者に向かいます.事務はどうしていいのかわからず,さす股を不審者にどうぞと差し出す始末.園長は大声で横から足を狙えと叫び,わざと自分のさす股を不審者に握らせ手が使えないようにして事務に足をねらわせました.事務には,「おい,踊ってる場合じゃないぞ」と気合を入れて二人で不審者を押さえました.不審者は腰から刃物を取り出さそうとしましたか,園長がそれを取り上げて刃物は遠くへ投げ,抑え込んで終了しました.この一連を職員に見せたかったなあ.誰も見ていない中で真剣になってお巡りさんと格闘した次第です.巡査部長には園長のさす股の使い方は上手と褒められ,さっきは殺されかかったのにと照れながら終わりました.子どもたちは部屋の中で職員に守られていました.終わってから二人のお巡りさんに怖かったかな,何かあったらすぐに駆け付けるから大丈夫と警察手帳まで見らてもらい,きょとんとしていました.何事もなく訓練でよかったと思います.園長は本気で必死で闘ったため,ひざ,背中が痛くて,翌日はひーひー言っています.
反省の多い訓練でしたが,大変役に立ちました.お巡りさんらには最初から二人でかからないとだめですと教えていただきました.でも,前島さんではちょっと頼れないなあ.まあ,園長が殺されないとだめなんだと納得しました.ああ疲れたと,夜はいつもよりたくさんご飯を食べてさっさと寝ました.
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