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父親の会

2024-08-23
先週土曜日父親の会を行いました.勉強会には12名のお父様方が参加され,joyひこばえの職員と一緒に研修を受けられました.緒方もお父さんのための発達障害学と題してお話ししました.お父様方が疑問に思うことからの視点でお話ししたところ,わかりやすかったと好評でした.自分が父親だったらこう思うが発想の原点です.聞く人にわかりやすく,伝わりやすく話すというのは話し手として最も大切にしていることです.50年もの間学生への講義,社会人への講和,専門家への研修を続けてきて,聴き手が今日は話を聞いてよかったと思っていただけるためにはどう話せばいいかをいつも考えてきました.落語家と同じで,客が笑わない落語を演じても全く意味がありません.人を喜ばせ,楽しませるのが演芸の世界です.講義や講演も同じで,専門的な難しい話をするのでなく,ふっと心に入る話が大切です.18歳の女子学生の講義で一番ヒットしたのは子宮外妊娠の話でした.講義の後一人の学生が心配して相談に来ました.障害の原因の話のために枕として子宮外妊娠を話したのですが,肝心な話よりも「そっちか」という結果でした.福祉の話では「人間の幸せって何だろう」から入ります.医療の話では「優しさって医療になぜ必要」という切り口で入ります.障害者の権利を話すときは「障害者もおいしいうどんが食べたい」と話し始めます.身近な話題は共感を得るのに最適です.話の初めがうまくいくと,お客さんは話に喰いついてきますから後が話しやすくなります.保護者連絡会で感じられるように緒方は気の小さい恥ずかしがり屋です.しかし,講演というステージの上では役者に変身します.このことは保育士も一緒で,職員室では蚊の鳴くような話し方の保育士も,こどもたちの前ではその役を演じてうるさいくらい大きな声で話しています.仕事は役者になって演じることです.
 
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