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JOY倶楽部コンサート

2024-07-19
昨夜はJOY倶楽部のコンサートでした.1000名を超える聴衆が遠くは埼玉からきておられました.新曲が2曲披露され,演奏の質も上々でした.多くの方に楽しんでいただき,出演者としてもありがたいコンサートでした.毎年このハートフルコンサートでつくづく考えるのは,このコンサートから福祉が見えるだろうかということです.上手だった,楽しかったという聴衆の感想だけに満足することなく,福祉のためのコンサートであることをしっかりと考えています.T君というダウン症のメンバーが支援学校卒業してすぐ利用者としてきました.T君は活発ですがやる気がなく,何を取り組ませても働く意識がなく,ところがごまかすのは得意で無責任のためいつも職員間で手こずる人とされていました.保護者との面談でも問題児として退所寸前まで追い込まれ,本人もすっかりやる気をなくしていました.ところが5年目の昨夜,アコーディオンのセンターを務めているではありませんか.大事なパートをしっかり演奏していました.ミスもありましたがそんなことは問題ではありません.前JOY倶楽部の施設長としてとても嬉しく思いました.辛抱強く育ててくれた職員に感謝です.T君も経験を積んで社会人としての自覚が生まれたはずです.昨日楽屋で話した中にも自信がうかがえました.1年で咲く花もあれば5年かかって咲く花もあるということです.障害とはそのようなことです.JOY倶楽部は障害者の音楽やアートのためにあるのでなく,障害者福祉の現場です.T君のように育つための機会を音楽やアートで与えています.そのことが演奏の中から汲み取ってもらえたら,JOY倶楽部を始めた者としてこの上ない本望です.コンサートの後は,さわやかな気持ちで後片付けをし,この事業を始めてよかったと思いながら帰りました.昨夜の主役は演奏家たちです.理事長であることを誰にも気づかれず会場をうろうろするのも僕の悪趣味な楽しみです.
 今日はjoyひこばえ年長児のお泊りです.こどもたちは登園後いつもと違うミルキーウェイで楽しく飛び跳ねて遊びます.その後夕食を食べて,夜は花火とシアター.そしてホールでみんな一緒にお休みタイムです.そこから職員の一部は夜を徹してミニアルバム作りが始まります.ミルキーウェイでの様子,夕食や入浴の様子,花火やシアター,就寝の様子を明日のお帰りの時までに一人ひとりのミニアルバムに完成させてお渡しするためです.施設長はみんなにアイスを差し入れるのが慣例です.という一日が今から始まります.一方で年中年少の子どもは,少ない人数で手厚い支援の一日になります.これもまた楽しい時間です.いつもはできないことを取り入れて過ごします.暑い一日ですが,いい日になりますように.


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