本文へ移動

ブログ

ブログ

joyひこばえの機能と役目

2024-04-16
joyひこばえは国基準でいうと児童発達センターという施設です.この児童発達支援センターにこの4月から国は4つの機能と役割を求めてきました.一つは専門性に基づいたこどもの発達支援と家族支援です.これがメインであることは疑う余地もありません.2つ目は地域の障害児支援事業所に対するスーパーバイズ・コンサルテーション機能です.つまり,放デイや保育園に併設された障害児の支援事業所へのアドバイザーです.3つ目は地域のインクルージョン推進の中核機能とされています.幼稚園,保育園,認定こども園のインクルーシブを進める上での中核的存在を求められています.4つ目が地域の発達支援に関する入口としての相談機能とされ,この4つを果たすことを求められています.joyひこばえでは職員と相談し,1はもちろんですが,その他のことも積極的に取り組むことになりました.1の中の専門性は大切なことです.では専門性とは何かですが,発達障害児の療育を3年以上経験している保育士とされています.3年で専門性とは言えない気がします.短くても5年は必要で,しかも,その間に経験だけでなく様々な理論の研修を受けてそれを実践した経験がなければ専門とは言えないと思います.そのほか理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,心理担当職員,児童指導員らとの連携を専門性としていますが,これには音楽療法士は入りません.理由は,音楽療法士は国家資格ではないためです.とても難しい資格ですが専門性とは認められていません.そして,児童発達センターには保育士と児童指導員以外の言語聴覚士等の職種を雇用する義務はないのです.joyひこばえでは言語聴覚士の存在は必要と考え常勤で雇用しています.また,非常勤ですが作業療法士も雇用し,音楽療法士も常勤で雇用しています.民間のセンターでこれほど揃っているところはないと思います.ベテランであっても保育士だけの経験と知識では足りません.やはり餅屋は餅屋ですからそれぞれの力を集結して専門性の高い発達支援を行いたいものです.
 園長の専門性は何ですかといわれると心苦しく,ただの歯医者としか言えないと保護者や職員に申しわけなくて,10年前に社会福祉主事の資格を取りました.また,摂食機能療法士の資格も持ち,日本の発達障害児や肢体不自由児の食べる機能の訓練を先頭に立ってけん引してきました.また,この法人の事業を23年間行う中で,障害者福祉の専門家として研鑽してきたと自負しています.大した力ではありませんが,乳幼児から高齢障害者まで福祉の現場に関わってきました.中でも大人になった障害者のグループホームの支援経験は,joyひこばえでの発達支援を考える上で大変役に立ちました.このことはまたいつかお話しします.
長文をお読みいただき感謝します.
TOPへ戻る